五方の構は上段、中段、下段、左の脇に構え、右の脇に構ゆる事、是五方也
構五つにわかつといへども皆人をきらんため也
構五つの外はなし
何れの構なりとも構ゆると思はずきる事なりと思ふべし
構の大小は事により利にしたがふべし
上下中は体の構也、両脇は用の構也
右左の構、うへのつまりて脇一方つまりたる所などにての構也
左右は所によりて分別あり
此道の大に云ふ構のきわまりは中段と心得べし
中段の構本意也
兵法大にして見よ中段は大将の座也
大将につぎ、あと四段の構也
能々吟味すべし
『五輪書』水の巻より
伝承している兵法二天一流は、第七代 野田一渓種信の流れを引くものである。
野田一渓種信は、村上八郎衛門正之から相伝を受けた後、寺尾藤次の弟子筋からも学んだという。
当時伝承されていた各派の形が、流祖を同じくするにも関わらず、違いがあったため、各派の形を検証し、伝書研究も行い、本来の形に戻したという。
まさに、二天一流の中でもより流祖「宮本武蔵」の形に忠実な系脈といえる。